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- 2021.08.05 Thursday
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おはようございます。2月28日、水曜日です。
本日の福岡は曇り。今にも雨が降り出しそうな空模様です。
気温摂氏10度、体感気温摂氏12度、予想最高気温は摂氏15度。
いやぁ〜2月も本日で終わり。明日から三月です!
あっという間に年明けから59日が過ぎ去りました。
年末まで306日です。
あと306日過ごすと、朝から飲酒しクッチャネの三が日がやってくるのです。
ですが、近年、お酒に弱くなった氣がしています。
氣のせいとばかり思っていたのですが、
そうではないようです。
(以下引用)
ヒトは“酒に弱くなる”ように進化中であることがゲノム解析で判明!
人類はいまだ進化の途上にあるのだが、遺伝子の変化は人類を下戸にするかもしれない。つい最近、人類はアルコールへの耐性を失いつつあるかもしれないという研究が発表されて話題となっている。今月23日付で科学メディア「Science Alert」が報じている。
■進化によってアルコール耐性が低下?
人類のアルコール耐性は落ちていくかもしれない……そんな研究結果を発表したのは米国ペンシルベニア大学の遺伝学者ベンジャミン・ヴォイド氏らだ。ヴォイド氏らは2008〜2015年に実施されたヒトゲノムプロジェクトのデータから、4大陸26集団を代表する2500人以上の人々のゲノムを収集して解析し、どの領域がこの数万年で適応したか(つまり進化したか)を調べた。すると、環境に適応して進化している遺伝子の一つとしてアルコール脱水素酵素(ADH)に関連する遺伝子群が浮かび上がったのだ。
ADHは体内に入ったアルコールをアルデヒドに変換する酵素として働いている。お酒を飲むと顔が赤くなって心拍数が上がり、時には吐き気を覚えることもあるが、これらの副作用を引き起こしているのがアルデヒドだ。お酒に強い人々の体内では、アルデヒドは速やかにカルボン酸に変換されて無害化され、副作用を感じにくい。だがADHに変異を持っている場合、代謝が効率的に行われなくなるという。この変異は日本を含む東アジアの集団によく見られる。いわゆる下戸の遺伝的な仕組みだ。
今回の研究結果によると、お酒に弱くする遺伝子変異は大陸の異なる5つのグループで発見され、アルコールの代謝経路がポジティブセレクションの対象になっていることを示唆するものだという。つまり、アルコールに弱くするような遺伝子の変異は選択されており、少しずつ人類の中に広まりつつあるということだ。また、同様に進化しつつあると考えられる遺伝子として、マラリア耐性や心臓の疾患に関わる遺伝子群が見つかったという。論文は今月19日付けで「Nature Ecology and Evolution」に掲載された。
■人類の酒離れ
この遺伝子変異を持った人々は飲酒の気持ちよさより不快感が勝るため、大量の飲酒はできず、アルコール依存症のリスクも低いと考えられる。過度の飲酒は内臓や脳など様々な疾患のリスクを増加することが知られている。今回の研究が示すのは、様々な健康リスクを下げるため、人間は生まれつきの下戸になるよう進化の途上ということだ。
ご存知のとおり、日本人の半数程度もアルコールに弱い遺伝子を持っているとされる。日本人はアルコール耐性という面では、人類進化の先取りをした集団といえるのかもしれない。実際、日本のアルコール依存症患者数の割合は欧米やロシアなどに比べるとずっと低いとされる。
最近は若者の酒離れが叫ばれ、職場の飲み会にも出ないとは嘆かわしいという中高年の声も聞こえてくる。だが、酒を飲まないことは様々なリスクを考えれば非常に優れた選択といえる。酒は百薬の長などという言葉もあるが、酔った上での失敗は時に取り返しがつかないし、習慣的な過度の飲酒の害は使い古された酒好きの常套句ではもうごまかしきれない。人類進化の先に酒離れがあるとすれば、酒を飲まない日本の若者こそ世界を先取りする最先端の姿なのかもしれない。
(編集部)
参考:「Live Science」「Nature Ecology & Evolution」ほか
(引用ここまで)
げなですと!
学生時代、僕はお酒に弱く、コップに入ったビールの泡を舐めるだけで、心臓が飛び出しそうになっていました。諸先輩方の暖かいご指導の下、大学院修了時には、お酒を飲める身体に『進化』してきました。
しかし近年、ほろ酔いになるのが早く、以前と比べ酒量が減ってきているのです。
体調不良かと心配していましたが、僕も確実に『第二の進化』へと
移行してきているのだと、今回引用した記事を読み、納得しました。
まぁ、何事も適量なので、飲み過ぎに留意し、
マイクロバイオームを元気にさせ、本日も笑顔で朗らかに過ごしていきましょう!
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おはようございます。2月27日、火曜日です。
本日の福岡は晴れ。気温摂氏9度、体感気温摂氏13度です。
湿度は61%。陽が差し込む窓辺はポカポカしております。
予想最高気温は摂氏15度とのこと。日中は外套いらずとなりそうです。
さて、亜鉛イオンがニッケルによる炎症反応を抑制することが
明らかとなりました。
(以下引用)
東北大学は、ニッケルイオンにより誘発される炎症細胞の活性化が、生理的濃度の亜鉛イオンにより抑制されることを明らかにしたと発表した。この発見は、低亜鉛血症患者はニッケルアレルギーが増悪化しやすいことを示唆しているということだ。
同研究は、東北大学大学院薬学研究科の平澤典保教授、加齢医学研究所の小笠原康悦教授らの研究グループによるもので、同研究成果は、2月13日に「Scientific Reports」に掲載された。
近年、金属イオン、特にニッケルに対するアレルギー反応をしめす金属アレルギーの患者が増加している。ニッケルを含有する医療機器を体内に設置する機会が増加したこともあり、ニッケルイオンによる炎症反応、アレルギー反応の誘発が問題となっているが、その抑制方法は確立されていない。また、ニッケルイオンは、炎症性細胞の細胞内に取り込まれ、様々な反応を誘導することが知られていたが、その細胞内取り込み機構についてもほとんど明らかにされていない。そこで同研究では、ニッケルイオンによる炎症性細胞の活性化機構について解析が行われた。
同研究グループは、ヒト単球系細胞株THP-1において、細胞内に取り込まれたニッケルイオン量を誘導結合プラズマ質量分析計により精密に測定し、インターロイキン-8の産生を指標として、炎症性細胞の活性化を評価した。その結果、細胞内ニッケル濃度の増加とともに、インターロイキン-8の産生が増加することが確認された。さらに、各種金属イオンの存在下でニッケルイオンを刺激したところ、低濃度の亜鉛イオンがニッケルイオンの取り込みとインターロイキン-8の産生をともに抑制することが見出された。さらに、マウス背部皮下にニッケル金属を埋入し、溶出したニッケルによる炎症反応を評価したところ、コントロールマウスに比べて、低亜鉛食を与えて低亜鉛状態にしたマウスにおいて強い反応が誘発されることが明らかになった。
これらの結果は、生理的濃度の亜鉛イオンがニッケルイオンによる炎症反応に抑制的に作用していることを示しており、この発見は、近年日本人に増大している低亜鉛血症患者に対し、ニッケルアレルギーが増悪化しやすいことを示唆し、注意を喚起するものとなるということだ。
(引用ここまで)
げなです。
ひろた歯科通信で以前投稿した『男の守り神「亜鉛」』でも書きましたが、
亜鉛は吸収されにくいミネラルで、ベジタリアや加工食品ばかり
食べているヒトは亜鉛が不足する傾向にあります。
その結果、今回引用した記事にあるように、
ニッケルによるアレルギー反応が強く出ることが示唆されました。
バランス良い食事を心がけていきましょう。
では、本日もマイクロバイオームを元気にし、
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おはようございます。2月26日、月曜日です。
本日の福岡は晴れ。気温摂氏8度、体感気温摂氏12度です。
湿度が87%あり、寒さもあまり感じません。
陽が差し込む窓辺は心地よく、気を抜くと居眠りしてしまいそうです。
時間が過ぎ去るのは本当に早く、今週木曜日からは3月となります。
春はもうすぐそこまで来ていますね。
さて、人類の祖先が陸に進出して理由について新たな学説が発表されました!
(以下引用)
約4億年前、人類の先祖の魚類が海から陸上に進出する際にはヒレを四肢のように発達させる必要がありましたが、この進化を促した決定的な原因は2018年現在でもつかめていないところ。「洪水」や「日照り」が起こって魚類が陸に押し出され、水に戻ろうとしてヒレを足のように発達させたのではないか?ということや、水中の障害物に有利だったので発達させたのではないか?ということが考えられていますが、新たに、洪水や日照りではなく「潮の満ち引き」を原因とした可能性が研究で示されました。
Strong tides may have pushed ancient fish to evolve limbs | Science | AAAS
http://www.sciencemag.org/news/2018/02/strong-tides-may-have-pushed-ancient-fish-evolve-limbs
Ocean tides could have driven ancient fish to walk
https://www.nature.com/articles/d41586-018-02034-w
人間の祖先と考えられている魚類は「肉鰭綱」(にくきこう)またの名を「肉鰭類」(にくきるい)といいます。肉鰭綱には、シーラカンスやハイギョ類などが含まれており、この魚類は四本のヒレが足のように肉厚なのが特徴です。肉鰭綱は4億年前に海から陸上に進出後、四本のヒレが足のように変化し、後に四肢動物になり、そこから人類を含めて多様な生物に分岐したと考えられています。
これまでの通説は、肉鰭綱が陸上に進出した原因は、洪水か日照りと見られていました。つまり、肉鰭綱が洪水により水たまりに入り、そこから移動するためにヒレが足のようになり陸上に対応したというものです。一方で、今回発表された仮説は肉鰭綱の進出原因を潮の満ち引き、「潮汐」としています。潮汐により海面が低くなり、肉鰭綱が陸上に座礁した後に、水の中に戻るためにヒレが足のように進化、そこから「陸にいる方が海に戻るより利点が多い」ということで陸に適応する形でさらに進化したという考えです。
この仮説は、2018年の2月15日(木)に「Ocean Sciences Meeting(海洋科学集会)」でイギリスのバンゴア大学所属の海洋科学者マティアス・グリーン氏らの研究チームが発表しました。仮説は古代の地球のシミュレーションが行われた結果、「肉鰭綱の化石が見つかった場所と強い潮の満ち引きがあったポイントが同じだった」ということを根拠に立てられたものです。今回の仮説を発表したグリーン氏は、「通説は水たまりに魚が入り、そこからヒレが足になったというものです。しかし、水たまりが生まれ、魚がその中に入り、そして水たまりが乾くかが謎でした」とコメントし、通説の疑問点が今回の仮説だと発生しないことを主張。
過去にも、今回のように「魚の陸上進出が潮の満ち引きによって促された」という仮説が発表されたことはありました。20世紀の時点で、シカゴ大学の古生物学者アルフレッド・レーマー氏は「潮の満ち引きが初期の四足歩行の動物への進化に拍車をかけた可能性がある」という内容を発表。その後、2014年にオックスフォード大学の天文物理学者、スティーブン・バルブス氏が、この仮説を進展させる別の説を発表しました。バルブス氏によると、4億年前、月と地球の距離は10パーセントほど近かったとのこと。これより、当時は太陽・月・地球が一直線上になって発生する大潮が現在の地球よりも強かったといいます。2週間ごとに強力な大潮が発生していたため、その度に魚が海岸線の特定のポイントで座礁していたとバルブス氏は示しました。
グリーン氏は「座礁した生き物は、進化が促されたでしょう。座礁した水の潮だまりの中では、魚たちが食べられたり、そこから水の中に逃れようと移動しようとしました。この状態では、水に戻るために四本足のような大きなヒレを持つ方が有利となります」とコメント。
しかし、数億年間の間に地球の地形に変化あり、上記の理論を現代で立証するには証拠を集めるのが難題でした。4億年前の地球の陸地は、北のローラシア大陸と南のゴンドワナ大陸と呼ばれる2つの超大陸から構成されていました。これらと現在の陸地を比べると、地層のプレートと共に移動して位置が変わり、海水の浸食により海岸線の形が変化していました。
この問題を解消するために、今回、グリーン氏ら研究チームは、4億年前の超大陸のモデルを作成し、潮汐が引き起こす海岸線の変化のシミュレートしました。すると、超大陸が離れたことによりくさび形の海と海底の地形が生まれることがわかりました。
シミュレーションでは変化する海岸線の各所を記録していき、これにより研究チームは魚が座礁しやすいポイントを明らかにしました。このポイントは、魚たちが発見された化石のポイントと一致するので理論の整合性を示したことになります。例えば、今日の東ヨーロッパとカナダ、そしてアイルランドにある大きな化石層と大きくくぼんだ地域は、古代に座礁が起きていたポイントがぴったりと一致するとのこと。このことについてグリーン氏は「これにはこらえ切れない嬉しさがあります」とコメント。
加えて、シミュレーションでは、今まで判明していなかった大量の化石が出土するであろう新しいポイントが示されました。しかし、シミュレーションのモデリングをリードしたスウェーデンのウプサラ大学の海洋学者ハンナ・バーン氏によると「これらの場所は、政治的に不安定な場所なので発掘することは困難でしょう」とのことです。
(引用ここまで)
げなです。
潮汐力で海から陸に打ち上げられた肉鰭綱が、海に戻るためにヒレが足の様に進化した。この現象を証明できれば、今までの定説が覆るかもしれませんね。
では、本日も産まれた時から共存しているマイクロバイオームにエサを与え、笑顔で朗らかに過ごしていきましょう!
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おはようございます。2月23日、金曜日です。
本日の福岡は晴れ。気温摂氏7度、体感気温摂氏8度です。
空気が冷たく肌寒い朝となりました。予想最高気温は摂氏13度。
昼過ぎから暖かくなるのでしょうか。愛煙家としてはそれを期待しております。
さて、なんどかひろた歯科通信でも多剤耐性菌の記事をアップしました。
今回も多剤耐性菌にまつわる新しい本を紹介して記事がありましたので、
ひろた歯科通信にアップします。
(以下引用)
「オーストラリアでは、ジェネラル医が子供の風邪やインフルエンザに薬を出してくれないんですよ。水分をとってゆっくり休みなさい、というだけで。だから妻が過剰に心配して、咳をしている子に近づくな、学校に行くな、と子供にいう始末で……」
先日、オーストラリアに出張した折、インフルエンザの世界的流行が話題にのぼり、日本人駐在員からこんな内輪話を聞いた。
以前、本欄でご紹介した『医者は患者をこう診ている』(河出書房新社)(http://wedge.ismedia.jp/articles/-/10219)にもあったように、イギリスのプライマリ・ケア制度は、GP(General Practitioner:家庭医・総合診療専門医)と呼ばれる医師がまず診断し、必要に応じて専門医に紹介するしくみになっている。この駐在員の話では、オーストラリアも同様で、まず「ジェネラル」と呼ばれるドクターに診てもらうのだという。
日本と医療制度が異なるのみならず、決定的に違うのは、安易に薬を処方しない、という点だろう。
「いやいや、必要のない薬を飲まなくてよかったですよ。子供に抗生物質を与えると常在菌が乱されて、その後の肥満やアレルギー、自閉症などにも影響するといわれていますよ」と、私は答えた。
(iStock/McAndy)
「内なる細菌」に影響を与え、そのはたらきを撹乱する
抗生物質の過剰使用がもたらす抗菌薬耐性菌の問題が、世界的に指摘されて久しい。「二〇世紀後半から今日まで続く医学上の偉大な進歩の大半は、抗生物質の開発によって触媒されてきた」のは事実だが、いまやその乱用が薬剤耐性菌を生み、多くの死者を出しているのだ。
「抗菌薬耐性細菌のために、現在世界全体で毎年七〇万人が死亡している。現在の状況がこのまま続くとすれば、二〇五〇年には、その数は一〇〇〇万人に及ぶだろう」
抗菌薬耐性についての検証チームを率いた元ゴールドマン・サックスのエコノミストによる2014年の報告書を、本書は紹介している。
「最も死亡者数が多くなると予想される地域はアジアで、四七〇万人。アフリカの四一〇万人がそれに続き、ヨーロッパやアメリカでも、それぞれの地域で毎年三〇万人近い人が、抗菌薬耐性細菌が原因で死亡することになるという」
薬剤耐性菌に感染するだけではない。抗生物質の乱用は、私たちに常在する「内なる細菌」に影響を与え、そのはたらきを撹乱することがわかってきた。
<明らかになったことは、私たちは自らの身体内にも複雑かつ精巧な微生物との生態系を有しており、その撹乱は、人類集団全体にとって大きな損失を何世代にもわたってもたらす可能性があるということであった。ここでいう健康上の問題とは、単に身体的問題にとどまらない。精神的棄損をも包括する。>
本書を通じ、著者は一貫してこう論じ、「微生物との複雑な混合物」としての「私」という新たな視点を提起する。
子供時代における抗生物質の影響
『抗生物質と人間 マイクロバイオームの危機』(山本太郎、岩波書店)
著者の山本太郎氏は、1964年生まれの医師。長崎大学熱帯医学研究所教授で、国際保健学、熱帯感染症学、感染症対策を専門とする。本欄で以前ご紹介した『失われてゆく、我々の内なる細菌』(みすず書房)(http://wedge.ismedia.jp/articles/-/5302)の訳者でもある。
本書では、「抗生物質がなくて亡くなった祖父母、抗生物質耐性菌のために亡くなった祖母」という個人的なエピソードに始まり、プレ抗生物質時代から抗生物質時代、ポスト抗生物質時代という「抗生物質と人間」の歴史をたどる。
ポスト抗生物質時代のいま、「現代の疫病」とも呼ばれる肥満、アレルギー、糖尿病の急増について、多くの研究者がヒト常在細菌、なかでも腸内細菌の撹乱が原因かもしれないと考え始めている、と著者は語る。
<腸内細菌の撹乱は、抗生物質の過剰使用、高糖分、高脂質の食事が引き金になって引き起こされる。抗生物質の使用は、感染症の抑制を目的とするが同時に、私たちの身体に常在する共生細菌をも排除する。常在細菌の撹乱は、免疫機能の異常亢進をもたらす可能性がある。>
とりわけ著者が懸念するのは、子供時代における抗生物質の影響である。
イギリス西部のブリストル市を中心とした人口約100万人の地域で行なわれたエイヴォン親子長期研究では、乳幼児期の抗生物質の使用と、その後の肥満傾向について関連性が示唆された。
この研究によると、約3分の1の子供が生後6か月以内に抗生物質の投与を受け、2歳までには4分の3の子供が投与を受けていた。結論として、生後6か月以内に抗生物質を投与された子供は、より肥満傾向にあった。
生後早期の抗生物質暴露は身体を大きくする、あるいは、より多くの脂肪を蓄積する可能性が示唆されたのである。生後早期に抗生物質を投与されればされるほど、抗生物質の影響が強くなるという。
マウスの実験でもそれが示されているし、家畜への抗生物質投与においても、同様の効果がいわれて久しい。
ちなみに、本書によると、スウェーデンでは1986年に、成長促進を目的とした家畜飼料への抗生物質添加を禁止した。欧州連合(EU)は2006年に禁止したが、日本とアメリカはいまだに使用を続けている。
肥満のみならず、自閉症の子供についても、乳児期の抗生物質使用が多く見られ、かつ、自閉症の子供の約半数が慢性的下痢などの消化器系疾患を抱えている、という。
「胎児期や乳幼児期に受けた影響は、その影響が長くその後の人生に残る」と、著者は警告する。
「抗生物質の冬」を乗り切れるだろうか
「ある種の『不在』が、病気を引き起こす可能性は、病原性を有するといわれる細菌についてさえ、そうなのかもしれない」として、著者は、ヘリコバクター・ピロリという細菌を例に挙げる。
ご存知のとおり、ヒト常在菌のひとつで、消化管潰瘍や胃がんを引き起こすことで知られる“悪玉”である。日本では、健康診断の際、ヘリコバクター・ピロリ菌の感染の有無を調べ、感染が認められれば抗生物質を飲んで除菌することが広まってきている。ところが、ことはそう単純ではない。
「抗生物質によるピロリ菌の根絶は、消化管潰瘍や胃がんの発症を抑制する。一方で、その不在は逆流性食道炎や食道がん、あるいは喘息を引き起こす可能性がある」というのだ。
これは、「アンフィバイオーシス(両義性)」と呼ばれる、自然界ではよく見られる現象である。「すべての生物は他の生物との関係で両義的なのかもしれないと個人的には思うことがある」と、著者は述懐する。
このように、抗生物質の過剰使用は耐性菌を生み出すだけでなく、使用者を他の感染症や免疫性疾患にかかりやすくする。抗生物質耐性細菌の存在とあわせ、これを「抗生物質の冬」と呼ぶ専門家もいるそうだ。
私たちは、「抗生物質の冬」を乗り切ることができるのだろうか?
その処方箋として著者は、抗生物質の使用を必要最小限にまで減らすこと、すべての細菌に効く抗生物質でなく、特定の細菌にだけ効く抗生物質を使用すること――の二つを提言する。
医学界も、患者である私たちも、この提言を真摯に受け止め、行動に移すべきであろう。
<私たちは現在でさえ、個々の生物の相互関係の連環を完全に理解してはいない。私たちが「有害」と考える生物(微生物も含む)であっても、相互関係の連環のなかで、ヒトの利益として機能している例は無数にあるに違いない。>
<極端な言い方をすれば、私たちヒトは、微生物との複雑な混合物以外の何者でもないのかもしれない。そうした「私」が、同じように複雑なマクロ(自然)の生態系に守られて生きている(生かされている)。それが、ヒトの存在なのであろう。>
私たちに残されている道は一つ、「共生」である、という著者の言葉が、すとんと腑に落ちた。
医療や教育関係者のみならず、患者になりうるすべての人と、子をもつ親にぜひ読んでいただきたい、一般読者にもわかりやすい啓発の書である。
(引用ここまで)
げなです。
引用した記事に書かれているように、胃がんなどの原因の一つとして注目されている『ピロリ菌』。この菌を排除する治療が日本国内で行われています。実際、ピロリ菌を駆除することで、胃がんなどの発症件数は減少していると報告されていますが、体内の細菌バランスが崩壊し、他の病を引き起こしているのも事実なのです。
生まれた時から体内に生息する細菌達を大切にし、むやみやたらと駆除するのではなく、彼等と仲良く暮らしていきたいものです。今回この記事で紹介されている書籍は買いですね!
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本日の福岡は曇り。気温摂氏10度、体感気温摂氏8度です。
昨日と比べ若干暖かく感じる朝となりました。
このまま暖かくなってくれればと願っております。
さて、はしか(麻疹)ウイルスがヒトに感染するメカニズムが
解明されたようです。
(以下引用)
九州大大学院医学研究院などの研究グループが、はしか(麻疹)ウイルスがヒトに感染する際、細胞と融合する役割を果たすタンパク質の構造を解明した。ウイルスが細胞と融合して侵入するのを阻害する物質が作用する仕組みも明らかにしており、現在は対症療法しかない麻疹の治療薬開発につながることが期待できるという。研究は20日以降、米誌「米国科学アカデミー紀要」(電子版)に発表される。
麻疹ウイルスは感染力が非常に強く、発熱や発疹などの症状が出るほか、一時的に免疫力を低下させるため、肺炎などの二次感染により世界で年間約9万人が死亡している。国内ではワクチン接種が普及したため、死亡率は減少したが、数年の潜伏期間を経て指定難病「亜急性硬化性全脳炎」を数万人に1人の割合で発症する。
研究グループは2007年、麻疹ウイルスが細胞と結合する役割を果たすタンパク質の構造を解明。今回は、ウイルスが細胞と融合して内部に侵入する役割があるタンパク質の構造解析に成功した。また、ウイルスの侵入を防ぐ効果がある2種類の物質が、いずれもこのタンパク質の特定の部位と結合して防御効果を発揮することも突き止めた。
研究グループの橋口隆生准教授(ウイルス学)は「標的となるタンパク質の構造や部位が明らかになったことで、より効果の高い抗ウイルス薬の開発を加速させるのではないか」としている。
=2018/02/20付 西日本新聞夕刊=
(引用ここまで)
げなです。
科学技術の進化に伴い、今まで見えてこなかった部分に光が当たってきます。
その結果、様々な分野で問題提議され始めました。
日本では予防接種が施されるので、はしかなどウイルス感染患者が減少しています。
なかにはワクチン接種に懐疑的で反対されている方々も居られます。
そのような懐疑的な方々は『免疫力を向上させ感染を防ぐ』と云われています。
確かに免疫力を向上させることである程度、感染から身を護ることができます。
できますが、免疫が確立していない乳幼児の場合、ワクチン接種は有益なのです。
特にウイルスは細胞の奥深くに潜入し、細胞を乗っ取り、自分のパーツを作り出す『工場』へと変化させます。そうなると、細胞自体を破壊しなくてはならないため、いくら免疫力を高めても駆除することが困難となります。
今回の研究結果から、ウイルスが細胞内に侵入する道具が明らかとなり、この道具を無効にさせる技を人類は有していますので、今後感染症に対し、有益になる事でしょう。
ただ、ウイルスも進化し続けますので、薬剤耐性のウイルスが出現してきます。
微生物との闘いに勝利することはありません。感染から身を護るには嗽と手洗い。それと環境(屋内空間)を清潔に保つこと。さらには自律神経のアンバランスを解消し、免疫力を維持することです。
さて、本日は午後7時までの診療です。
明日は休診となります。何かとご迷惑をお掛け致しますが、
ご理解とご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。
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